「ヘルパーさんに買い物を頼めると聞いたけれど、うちの親は使えるのだろうか」——介護保険の訪問介護(ホームヘルプ)の「生活援助」には、確かに買い物が含まれます。ただし、思っているより制約があります。
この記事では、どこまで頼めるのか、よくある誤解、そして松江市での相談先を整理します。
生活援助でヘルパーに頼めること
生活援助は、本人が自分でできない日常的な家事をヘルパーが代わりに行うサービスです。買い物のほか、調理、洗濯、掃除、ゴミ出しなどが含まれます。
買い物については、日用品や食材の買い出しを代行してもらえます。介護保険が適用されるため、原則1〜3割の自己負担で利用できます。
ここは頼めない、という線引き
本人が使うもの以外は買えない
生活援助はあくまで利用者本人のための援助です。同居している家族の分の食材や日用品をまとめて買ってもらうことはできません。「ついでに家族の分も」が通らないのはこのためです。
日常生活に必要な範囲を超えるものは対象外
お酒やたばこなどの嗜好品、贈答品、来客用の買い物などは、日常生活に必要不可欠とは扱われず対象外とされるのが一般的です。
遠方の特定店舗への買い出しは難しい
「いつもの店でないと嫌だ」という希望があっても、通常の生活圏を大きく超える移動は認められないことがあります。
同居家族がいると使えない、は半分正しい
ここが最も誤解の多い点です。同居している家族等がいる場合、生活援助は原則として算定できません。家族が家事を担えるとみなされるためです。
ただし厚生労働省は、同居家族がいるというだけで一律に利用できないわけではないという考え方を示しています。次のような事情がある場合は、個別のケアマネジメントを経て利用できることがあります。
- 同居家族が障害や疾病等のため、家事を行うことが困難な場合
- 同居家族も高齢であるなどの理由で、家事を行うことが困難な場合
- 同居家族が就業・就学等により日中不在で、その間に必要な支援が行えない場合
判断は個別のアセスメントに基づき、最終的には保険者(松江市)の運用によります。「同居家族がいるから無理」と自己判断で諦めず、まずケアマネジャーか地域包括支援センターに相談してください。
利用するまでの流れ
- 要介護・要支援の認定を受ける——認定がなければ介護保険サービスは使えません
- ケアマネジャーがケアプランに位置づける——生活援助は、必要性がケアプランに書かれて初めて使えます
- 訪問介護事業所と契約し、利用開始
認定を受けていない段階なら、入口は地域包括支援センターです。
松江市の相談先
お住まいの地区によって担当する地域包括支援センターが決まっています。連絡先は松江市の配食サービスの記事に一覧を掲載しているので、実家の地区に合う窓口を確認してください。すでに要介護認定を受けている場合は、担当のケアマネジャーが窓口になります。
介護保険が使えないときの選択肢
認定が下りない、同居家族の要件で難しい、家族の分もまとめて頼みたい——そうした場合は保険外のサービスが現実的です。
- 有償ボランティア——松江市社会福祉協議会のゆうあいヘルプサービスなど
- 便利屋の買い物代行——制約が少なく、家族の分も頼めます。→買い物代行・食料品宅配
- そもそも買い物に行かない——移動スーパーや配食に切り替える方法もあります
介護保険と保険外を組み合わせて使うことも可能です。何を保険で賄い、何を実費で頼むかは、ケアマネジャーと相談しながら決めるのが現実的です。
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※ 生活援助の取扱いは全国共通の制度に基づきますが、個別の可否判断は保険者・ケアマネジメントによります。2026年7月23日時点の情報です。実際の利用可否は必ず松江市またはケアマネジャーへご確認ください。