高齢のご家族の運転が心配で、免許返納を勧めたい。けれど本人が首を縦に振らない——その理由の多くは、返納そのものへの抵抗ではなく「返したら買い物に行けなくなる」という不安です。
逆に言えば、買い物の代替手段を先に用意できれば、返納の話は進めやすくなります。この記事では、松江市で免許を返納したあとの買い物手段を整理します。
返納後の買い物には「出かける」と「届けてもらう」の2通りがある
返納の相談では移動手段(バス・タクシー)の話に集中しがちですが、実際に生活を支えるのは次の2本立てです。
- 出かける——バス、コミュニティバス、AIデマンドバス、タクシー
- 届けてもらう——移動スーパー、食料品宅配、配食、買い物代行
毎日の食料品を「届けてもらう」側に寄せられれば、外出は週1回の楽しみに変わります。返納後の生活設計は、この配分を決めることから始まります。
松江市には返納者向けの支援制度がある
松江市では、運転免許を自主返納した高齢者に対する支援制度が設けられています。バスカードや回数券などの交付を受けられる仕組みですが、対象年齢・支援額・選べる内容・申請期限は改定されることがあります。
制度の詳細は必ず最新情報をご確認ください。窓口は松江市 総務課 交通防犯係(0852-55-5690)です。申請には公安委員会から届く「申請による運転免許の取消通知書」が必要になるため、返納手続きの前に条件を確認しておくと手戻りがありません。
出かける手段:AIデマンドバス「まつえのるーと」
対象地区にお住まいなら、市が運行するAIデマンドバス「まつえのるーと」が有力な選択肢です。予約に応じてルートを組む乗合バスで、路線バスより自宅に近い場所から乗れます。
- 運賃:大人300円、小人150円、幼児無料、障がい者150円
- 運行:平日7時〜18時(土日・お盆・年末年始は運休。祝日の扱いは地区により異なる)
- 予約:0852-61-1250(平日9〜17時)/LINE・アプリは24時間、乗車7日前から
対象地区が限られるため、実家が該当するかの確認が先です。詳しくは「まつえのるーと」で買い物に行く方法にまとめました。
届けてもらう手段:外出そのものを減らす
移動スーパー
自宅前まで商品を積んだ車が来ます。実際に見て選べるので、宅配より買い物らしい体験が残るのが利点です。ただし巡回ルートが決まっているため、実家が対象かどうかが分かれ目になります。→移動スーパーに自宅へ来てもらう方法
食料品宅配・ネットスーパー
生協やネットスーパーなら、家族が離れた場所から代わりに注文することもできます。返納直後は「何をどう頼むか」の設定を家族が手伝うと定着しやすくなります。→松江市の買い物代行・食料品宅配
配食サービス
調理そのものが負担になっている場合は配食が現実的です。松江市には安否確認を兼ねた公的な制度もあります。→松江市の高齢者向け配食サービス
返納を切り出す前に、家族が準備しておきたいこと
- 代替手段を具体名で示す——「バスがあるでしょう」ではなく「この曜日にこの車が来る」まで調べておく
- お金の話を先に済ませる——支援制度の額と、宅配にかかる費用を並べて見せる
- 返納をゴールにしない——まず宅配を試し、外出の必要が減ってから返納を話す順序のほうが受け入れられやすい
それでも本人が納得しないときは、親が「まだ大丈夫」と言うときの進め方も参考にしてください。
関連ページ
※「まつえのるーと」の運賃・運行時間は松江市公式サイト(2026年3月2日更新)に基づき2026年7月23日時点で確認したものです。免許返納支援制度の内容は変更される場合があるため、最新の条件は松江市へご確認ください。
出典:松江市 AIデマンドバス「まつえのるーと」